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【21.09.07】地域を中小企業から変える!「地域づくりサミット」開催【埼玉】〜「中小企業魅力発信月間」の取り組み

埼玉同友会は、7月14日に中小企業魅力発信月間の取り組みと「中小企業魅力発信月間キックオフ行事」に合わせて「地域づくりサミット」を開催しました。昨年までは、「中小企業応援サミット」として中小企業振興条例を各地に展開することをめざして自治体に参加を求め、シンポジウムを開いてきました。今回は、行政と市民、中小企業の連携などの「地域づくり」そのものをテーマに広く捉え、各地地区会が自分たちの地域でどのような経営環境づくりをするのかつかみ考えてもらうために「地域づくりサミット」として開催しました。

今回の「地域づくりサミット」には、9自治体15人の行政関係者を含む61名が参加しました。テーマは「地域を中小企業から変える!」。コーディネーター兼アドバイザーに慶応大学の植田浩史教授を迎え、「深谷市の地域づくり」について深谷市産業振興部産業ブランド推進室室長補佐の福島隆宏氏、「文化による地域づくり」として深谷シネマ館長竹石研二氏、「地域づくりと同友会の役割」として埼玉同友会代表理事の太田久年氏でシンポジウムを行いました。

深谷市の福島氏からは、儲かる農業を核とした横断的な農業商工振興としてさまざまな取り組みのチャレンジ、地域通貨「1ネギ―1円」の取り組みなどの報告があり、多くの参加者から「大変勉強になった、参考になった」と声が寄せられています。太田氏は3つの目的、自主・民主・連帯など同友会理念を展開し、地域づくりの役割を強調、「いかにして地域の中小企業者と共同しながら地域の魅力を高めていけばよいか考える機会をもらった」と感想が寄せられています。竹石氏は、酒造跡に深谷シネマ(映画館)を立ち上げる自身の思いと人生を語り、文化と地域のあり方を訥々(とつとつ)と語り出色(しゅっしょく)の報告でした。植田教授は、「地域で生きる・地域と生きる・地域を生かす・地域に生かす」と話し、「地域のプロデュース、地域に価値をつけていくことを時代が求めている」とまとめました。

全体を通して「大変刺激を受けた」「深谷市の取り組みに感動した」などの声が寄せられ、充実した企画になりました。その一方理事や会員の参加をもっと増やさねばならないとの指摘があり、次回への課題となりました。

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