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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2020年 5月 5日号

▼「ピンチをチャンスに」。新型コロナ問題で戦々恐々の中、この言葉を正面から受け止められるでしょうか。感染拡大防止のための休業要請や自粛などで売上が激減し、そんな生易しいものではないという気持ちにもなります。しかし、この言葉を具体化している経営者も少なからず存在します

▼完全週休2日制が導入できていない企業では、若い社員に「不満」がくすぶっている場合があります。それを、仕事が減少する中思い切って実施することで満足感を高める。あるいは、テレワークの導入で通勤時間や営業の移動時間が削減され、働き方が変わる可能性もあります。また、タクシー会社が買い物代行や飲食店のデリバリーを始めたり、不動産会社が仮想現実(VR)を使った物件見学サービスを行ったりと、環境変化に対応する経営の工夫は話題豊富です

▼新型コロナウイルスが管理できるリスクとして織り込まれた後には、今起きているさまざまな変化が定着し、新しい経済、社会、文化、習慣などが出現することは想像に難くありません。「ポストコロナ」、「ニューノーマル」など、メディアに載る新語の背後には、ピンチをチャンスに変える扉があるのかもしれません。

「中小企業家しんぶん」 5月 5日号より


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