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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2021年 4月 5日号

▼春を迎え、各地から桜の便りが届くようになりました。新型コロナウイルスの影響が続く今年は、残念ながらお花見の宴会は自粛せざるを得ませんが、それでも桜の花は人の心を癒し、華やかにしてくれます。ただ気になるのは桜の開花が毎年のように早まっているように感じることです。今年は報道でも「史上最速の開花」などの表現がよく見受けられました

▼折しも気象庁は気象や天候を評価する基準である平均値を発表しました。今年は10年に1度の更新年にあたり、1991〜2020年の観測値による新しい平年値に変更になるそうです。それによると桜の開花は、新平年値では現平年値と比べ、ほとんどの地域で 1〜3日早くなっているとのこと。多くの地域で平均気温も高くなり、真夏日も増加。気象庁はこれらの要因として地球温暖化や都市化の影響などを指摘しています

▼桜の開花には一定の低温の期間も必要なため、温暖化は開花を早めるだけでなく、逆に開花を遅らせたり、咲いても満開にならないなどの影響が出る可能性を指摘する専門家もいます。今年は桜の花を眺めながら、地球環境問題への本格的対応について改めて思いを巡らせる日々となりました。

「中小企業家しんぶん」 4月 5日号より


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