コラム「円卓」のバックナンバー

▼4月に入り、新入社員の方が入社された会社も多いかと存じます。縁あって入社したメンバーに「有意義で幸せな人生を送っていただきたい」と皆さん心から思っていることでしょう。その責任の一端を私たちが負っているだけになおさらのことです

▼どうなったらいいのか？という点ではいろいろな切り口があるかと思いますが、少なくとも「生活していく上での十分な収入」「仕事へのやりがいや誇り」そして「自己成長」は挙げられるのではないかと思います。それぞれに連関しており、重要なことばかりです。その自己成長の中で、仕事遂行能力については、その必要性もお互いにわかっているし、日々の仕事の中で高める努力をしているはずです。でも、どんな人生が有意義なのか、を考えたとき、本来一番必要なのは「全人格的成長」なのかもしれません

▼給料も増えた。高い技術も習得した。仕事にやりがいも感じている。でも、自分のことしか考えずに、話すことと言えば「自慢」と「人の悪口」だけ。周りをおとしめてばかりいる。そんな人もいないわけではありません。仕事を通じての全人格的成長という点でも、私たちの「共に育つ」働きかけが問われています。

「中小企業家しんぶん」 4月 25日号より