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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2022年 2月 15日号

▼「生きる、暮らしを守る、人間らしく生きる」、今は亡き赤石義博氏(元中同協会長・相談役)の言葉です。同友会理念を「人間尊重」の観点から読み解き、「自主・民主・連帯」の深い意味を探り、日常の言葉で表現したものです。その赤石さんが亡くなられて、7回忌(3月10日)を迎えようとしています

▼赤石さんは私が同友会に入会した時の中同協会長で、あいさつや講演など多くの場面でお話をうかがうことができました。いつも奥深いお話で、聞き入りながらメモを取り、心に刻んできました

▼自社経営の転機につながったのも、赤石さんのお話からです。それは、2011年の全国交流会の基調講演です。「社長のための全社一丸になっていないか?」という鋭い指摘がありました。「社員が人間らしく生きるということの質をどう高めるか」に向かって意思統一された全社一丸が、人間尊重の経営です。経営理念や方針に「社員の人格を高めていくこと」や「人間らしく育つこと」などを盛り込む気づきになりました

▼赤石さんを偲(しの)び、講演録や書籍などから同友会運動の本質を学び直しましょう。コロナ禍の影響が長期化し、厳しさが増す今だからこそ。

「中小企業家しんぶん」 2月 15日号より


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