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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2023年 3月 15日号

▼3月2日〜3日の長野全研、市場創造がテーマの分科会に参加しました。「自社資源の見直し」の報告でした。自社の資源は森林。森林は維持コストの負担が大きく、負の遺産とも呼ばれています。そこで、事業定義を「木材の生産」から「森林空間の活用」へと見直します。森林空間を年間でレンタルするという事業転換です

▼区画を整理し簡易トイレを設置しただけで、電気も水道もありません。ホスピタリティはゼロ。はたして、借り手はいるのでしょうか

▼最初は17区画で借り手を募集しました。なんと、440もの応募があったそうです。「どうしてそんなに?」それは、時代の変化です。デジタル化が進めば進むほどアナログで五感に働きかけるものが、また時間が短縮化されればされるほど、自分のペースでゆっくりと過ごすことができる場所や空間が求められているのです

▼地元の人から「自分の山も使ってくれ」と言われ、今では地域ぐるみで取り組んでいます。フランチャイズで他県にも広がり、全国展開も視野に入れているそう。これからの時代の新しい価値創造です。新しい時代を見据えて、「わが社は何業なのか?」自社を見つめ直すことも必要です。

「中小企業家しんぶん」 3月 15日号より


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